発熱外来 新型コロナウイルス感染症の結果を即日お伝えしております

当院は、東京都から診療・検査医療機関としての指定を受けており、発熱や感冒症状がある方、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触があった方の診察を行なっております。発熱外来用の待合のスペースに限りがあるため、発熱外来を受診される方は予約をお願いしております。
当院では Abbott社製の遺伝子増幅検査機器「ID NOW™」を2台設置しております。この機器ではNEAR法という検査法で新型コロナウイルス感染の有無を判別します。精度はPCR法と同等とされています。詳細はこちら
1検体あたり13分程で結果が出るため、検査結果をお聞き頂いた上で処方などの対応をさせて頂いております。
即日で結果を知りたい場合などにご利用ください。

自費検査について

無症状の方に新型コロナウイルス感染についての自費検査も行なっております。
PCR法と同等の精度で、13分程度で結果が判明するNEAR法 および RT-PCR法(リアルタイムPCR法)のご希望の方法で受付致します。RT-PCR法に用いる、ミズホメディー社 Smart Gene についての詳細はこちら
NEAR法での証明書には遺伝子検査(NEAR法)と記載致します。

NEAR法 20,000円(税込)
PCR 25,000円(税込)

※いずれも証明書1通含む

新型コロナウイルス感染症
抗体検査(簡易キットによる迅速検査)

新型コロナウイルス感染症
抗体検査(簡易キットによる迅速検査):6,000円(税別)

指先などから少量の血液を採取して行ないます。痛みもほとんどなく、院内感染のリスクもほぼありません。イムノクロマト法により15分程度で検査結果がわかります。感染初期に作られるIgM抗体と感染から時間が経ってから作られるIgG抗体の区別がつきます。過去2週間症状や濃厚接触がなかったという前提での検査になりますので、IgM抗体が陽性であれば感染後間もない可能性も考慮して出社や登校を控え自宅待機を促します。IgG抗体が陽性ならば過去の感染が考えられますが、IgG抗体があっても再感染しないとは限らないといわれており、引き続き感染予防に努めて頂きたいと考えます。

新型コロナウイルス感染症
抗体検査(検査センターでの精密検査)

新型コロナウイルス感染症
抗体検査(検査センターでの精密検査):4,000円(税別)

採取した血液をSRL社の検査センターに送ります。結果が出るまで2-4日かかります。感染初期に作られるIgM抗体と感染から時間が経ってから作られるIgG抗体の区別はつきませんが検査の精度は非常に高いです(偽陽性・偽陰性が少ない)。過去2週間症状や濃厚接触がなかったという前提での検査になりますので、陽性であれば過去に感染した可能性が高い、陰性であれば過去に感染した可能性は低いと考えられます。いずれにしましても、抗体の持続期間や感染防御効果などの詳細もわかっておりませんので引き続き感染予防に努めてください。

なお、抗体検査の結果の解釈や有用性が確立されていませんので、抗体検査についての陰性証明書などの発行は基本的に行なっておりません。また、抗体検査を確定診断に用いることはできません。結果によらず、PCR検査の紹介は行なっておりません。

Q & A

Q:PCR検査の精度はどのくらいですか?

感度60~90%強(報告によりばらつきあり)、特異度はほぼ100%と上述していますが、感度とは、陽性の方が、陽性と判定される確率を指します。特異度は、陰性の方が陰性と判定される確率です。
絶対の検査はなく、検査の利点や欠点を理解して判断しなければなりません。
例えば感度70%の場合、陽性の方でも「陰性」と判定される可能性も含まれます。
ただし、症状がある方と無症状の方では、検査前確率が変わります。そういった事も踏まえた解釈が必要です。ただ、本当に陰性の方が、誤って陽性と出てしまうことはほぼありません。

Q:PCR検査の方法で、鼻から検体をとる方法と、唾液から検体をとる方法ではどのような違いがありますか?

鼻からスワブで検体をとる方法は痛みを伴うほか、飛沫が飛ぶリスクがあります。
唾液をとる検査の方が、検査を受ける方・医療従事者の双方にとって優しい検査と言えます。厚労省の発表でも、発症から2~9日以内では差がないことから、唾液検査が保険適応で認められています(2020年6月以降)。

Q:陽性が出た際の対応について教えてください

陽性が出た場合の保健所への報告などは、当院が行わせていただきます。
治療・療養を受ける際の、医療機関への情報提供なども当院が行いますし、その後のサポートも致します。

Q:無症状でも唾液PCR検査は可能ですか?

可能です。厚労省は、鼻の奥の粘液でのPCR検査とほぼ同等の精度があるとしています。但し、海外渡航前の方には、唾液検査だと認められない国が多いため、鼻からの検査をおすすめいたします。

Q:PCR検査と抗体検査の違いをどのように考えれば良いですか?

PCR検査は、今現在、感染しているかを判定します。
一方、抗体検査は、過去に、感染したことがあるかを調べます。
PCR検査は、ウイルス遺伝子の一部分を切り取り、増幅させることでウイルスが体内にいるかを判定する検査です。感度が高く、PCR検査で陰性と出た場合は、本当に陰性である確率が高いと言えます。
また、抗体とは、体内にウイルスが侵入した際、それを除こうとして生成されるウイルスを攻撃する武器です。抗体は、感染後、数日~数週間かけて作られます。
実際に抗体検査の陽性反応が出るのは、発症から2週間程度で8割、3週間程度でほぼ10割とされています。